治療の患者さんが来たとき、心がギュッとなる
治療の予定が入っているだけで、なんだか気が重い。
朝の時点ではまだ平気でも、患者さんが来院してきて、受付から「○○さん来ました」と伝えられた瞬間——
一気に現実感が押し寄せてきて、胸のあたりがギュッとする。
これ、若手の先生なら一度は経験あるんじゃないでしょうか。
でも、それって別に“やりたくない”わけじゃないんですよね。
「ちゃんとやらなくちゃ」「ミスできない」って思ってるからこそ、重く感じてしまう。
見えないプレッシャーは、若手にとっての通過点
私自身も、特に以下のような状況で気が重くなることが多いです。
・治療にまだ自信が持てないとき
・無理に残す判断をしてしまった歯をこれから治療する時
・患者さんとの信頼関係がまだ築けていない時
こういう状態だと、治療アポが“ただの仕事”ではなく、“精神的な試練”に感じられてしまう。
きっと多くの若手歯科医師が、同じような見えないプレッシャーを抱えながら日々診療していると思います。
義務感だけで走ると、どこかで苦しくなる
そんな時に自分に問いかけるようにしているのは、
「そもそも、なぜ自分はこんなにプレッシャーを感じているのか?」ということ。
すると、見えてくるのは
「ちゃんと治してあげたい」
「期待に応えたい」
という想いです。
つまりプレッシャーは、熱意の裏返し。
“手を抜きたくない”という誠実な気持ちがあるからこそ、重たくなる。
だったらその想いを否定する必要なんてないし、少しでも軽くできる工夫をすればいいだけなんです。
プレッシャーとの“向き合い方”は、人それぞれでいい
私自身、治療前に情報をしっかり整理しておいたり、手順をイメージしておいたりするだけで、気持ちがぐっと落ち着くことがあります。
また、先輩ドクターに相談するだけでも不思議と心が軽くなる。
「このケース、こうしようと思ってるんですが…」と一言話すだけで、「あ、自分だけじゃない」と思えて、安心できるんです。
もしアシスタントがついてくれるのであれば、事前にその人と情報共有しておくのもかなり効果的です。
患者さんの性格や前回の様子
今日の治療で気をつけたいこと
万が一、困ったときのサポートのお願い
こうした事前の連携があるだけで、「1人で全部抱えなくていい」という安心感が生まれます。
これも、若手にとっての大切な“心の支え”だと思います。
まとめ:怖いと思える自分も、ちゃんと成長してる証
プレッシャーを感じるのは、ちゃんと向き合っている証拠です。
むしろそれが、半人前でも真剣に診療と向き合っている“証”だと、今では思えるようになってきました。
怖い、重たいと感じる自分を否定せずに、
「どうすれば少しでも楽になるか」を考え続けること。
そうやって、ゆっくりでも前に進んでいくことが、長く臨床を続けるカギなんじゃないかと思います。
インスタもやっているのでぜひフォローお願いします!
コメント